先日は当アカデミアでビリンバウの制作会が行われました。

ビリンバウについて簡単に説明しますと、当ページにも演奏している画像が何枚もあるかと思いますが、弓の弦の部分を棒で叩くようにして音を出す弦楽器です。

カポエリスタにとってビリンバウはとても重要な物で、シンボルという意味では大げさに例えるなら武士にとっての刀のようなものと言えるかもしれません。

カポエイラには幾つかのスタイルがありますが、ビリンバウの重要性はどのスタイルでも変わる事はありません。

さて、そんなビリンバウ作りですが、その工程は大きく分けてビリーバという材料の木の皮を剥がして加工するのと、タイヤからワイヤーを取りだして弦を作るのに大別されます。

もともと貧困層の音楽だけあって、身の回りで材料を調達していく辺りは一つの特徴かもしれません。

と言うわけで、まずは木の切断面の外側部分にナイフの刃を押し当ててベリベリと剥がしていきます。一見簡単そうなのですが、しかしこれが予想通りにしんどくて参りました。

なんせ木工や工作など中学以来な上に木材は間違えて傷つけてしまえばそこでアウト。やり直しが利かないので慎重に行くしかないのです。もちろん刃物ですから手をザックリという危険もあります。

神経をすり減らしながらどうにか剥き終える頃には普段の運動とは違う疲れが襲ってきました。

弦を張る作業の前に弦を作る作業も行いました。

今はゴムタイヤにナイフを入れてワイヤーを取りだすのが一般的なようで、調達したタイヤにナイフを当ててガリガリとやるんですがどうにもうまく行きません。

それでもどうにか取りだしたワイヤーはまずナイフで付着したゴムをこそぎ落とす所から、それが終わったらサンドペーパーで更に磨く工程があり、ひたすら手間がかかります。

サンドペーパーで白い木肌を更にスベスベにして、いつの間にか愛着が湧いてきた木材に弦を張る為の加工を施したら、いよいよ弦を張る作業。みんなで協力して必要なだけ取り出したワイヤーを順番に張って行きます。

とりあえず完成したビリンバウ。苦労して作った分、弾いてみると格別な感があります。

まずはちゃんと聞かせられるように練習を。弦を張るのも一苦労な難儀な楽器ですので、そういう面でも色々と。

苦労して手に入れたビリンバウは「作りました」で終わりにはしたくないです。

いつか演奏を聞いてもらえる日がくればとも思いますし、興味のある方にはお気軽にお声掛け頂けたらと思います。

とりあえず、演奏の練習がんばるのが当面の目標になりました。

(ご)